MNPキャンペーンを比較すると、SIMのみの乗り換えで還元額が大きいのは、ahamo、ドコモmini、UQモバイルの2万円相当です。ワイモバイルの最大1万5,000円相当、楽天モバイルの1万〜1万4,000ポイント、LINEMOの1万円台の還元が続きます。端末も一緒に買うなら、ahamoやUQモバイルの端末割引(最大4万4,000円)も比較の候補に入ります。

この記事では、主要各社のMNPキャンペーンを特典の種類や条件ごとに整理しました。あわせて、となりのインフラに投稿された241件のスマホ代から、還元額が乗り換え先の月額の何か月分にあたるかも紹介します。

MNPキャンペーン比較の結論

MNPキャンペーンは、SIMだけを乗り換えるか、端末も一緒に買うかで選ぶべき会社が変わります。SIMのみならポイント還元の額、端末セットなら機種代金の割引額が比較の中心です。どちらの場合も、還元を受けるための条件と、今使っている会社からの乗り換えが対象になるかを先に確認しておくと、候補を絞り込みやすくなります。

SIMのみで還元額が大きい会社

手持ちのスマホをそのまま使う場合は、ahamo、ドコモmini、UQモバイルが2万円相当の還元で並んでいます。ahamoとドコモminiはdポイント、UQモバイルはau PAY残高での還元です。楽天モバイルやLINEMOは還元額でやや下回るものの、月額料金が安い分、1年間の総額で比べると差が縮まる場合があります。

端末購入とセットで得する会社

新しいスマホも欲しい人は、ポイント還元よりも端末割引の大きさで比べた方が得になりやすいです。ahamoは対象機種で最大4万4,000円、UQモバイルも対象機種で最大4万4,000円の割引を案内しています。ワイモバイルやIIJmioでは、乗り換えと同時の購入で端末価格を1円や500円からに下げるセールが行われることもあります。

会社SIMのみMNPの主な特典特典の種類対象外になりやすい乗り換え元
ahamo2万円相当dポイント(期間・用途限定)ドコモ・irumoなどドコモ系
ドコモmini2万円相当dポイント(オンライン限定)ドコモ系
UQモバイル最大2万円相当au PAY残高au・povo
ワイモバイル最大1万5,000円相当PayPayポイントソフトバンク・LINEMO
楽天モバイル1万〜1万4,000ポイント楽天ポイント楽天モバイルの再契約など
LINEMO1万〜1万6,000円相当PayPayポイントソフトバンク・ワイモバイル
povo2.0トッピング代の一部還元au PAY残高au・UQモバイル

表の金額は2026年9月時点で各社が案内していた内容をもとにした目安です。最新の条件は各社の公式サイトで確認してください。

主要各社のMNPキャンペーンの内容

ここからは、主要各社のMNPキャンペーンの中身を会社ごとに見ていきます。同じ「2万円相当」でも、ポイントの種類や付与のタイミング、加入が必要なオプションは会社によってばらばらです。普段使っているポイント経済圏や、乗り換え後に契約したいプランと照らし合わせながら読むと、自分にとって実際に使える特典かどうかを判断しやすくなります。

ahamoとドコモminiの特典

ahamoは、他社からSIMのみで乗り換えると2万円相当のdポイント(期間・用途限定)がもらえる「お乗り換えキャンペーン」を実施しています。小容量のドコモminiでも、オンラインでのSIMのみの乗り換えで2万円相当のdポイントが案内されています。どちらもドコモ系のプランからの変更は対象外で、期間・用途限定ポイントは使える期限が短い点に注意が必要です。

楽天モバイルの特典

楽天モバイルは、公式の「はじめてお申し込みキャンペーン」で乗り換えなら1万ポイント、楽天グループの従業員紹介にあたる「三木谷キャンペーン」経由なら1万4,000ポイントが目安です。どちらも楽天モバイルの初回契約が条件で、通話アプリのRakuten Linkで一定時間の通話をするなど、ポイントを受け取るための利用条件が付きます。ポイントは数回に分けて付与されます。

LINEMOとワイモバイルの特典

LINEMOは、乗り換えでPayPayポイントがもらえるキャンペーンを常に実施しており、ベストプランVなら1万2,000円相当前後、増額期間には1万6,000円相当まで上がることがあります。ワイモバイルは、シンプル3のプランとデータ増量オプションへの加入で最大1万5,000円相当のPayPayポイントです。ソフトバンク系どうしの乗り換えは、どちらも対象外です。

LINEMOのポイントは開通から数か月後に付与される仕組みです。付与される前に解約や他社への転出をすると受け取れないため、少なくとも半年以上は使い続ける前提で申し込みましょう。

UQモバイルとpovoの特典

UQモバイルは、SIMのみの乗り換えでクーポンを入力すると、4,000円相当のau PAY残高が5か月にわたって還元され、合計で最大2万円相当になります。増量オプションへの加入が条件で、auやpovoからの乗り換えは対象外です。povo2.0は基本料0円のため大きな還元はなく、乗り換え後に購入したデータトッピング代の一部をau PAY残高で戻す形が中心です。

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MNPキャンペーンの特典の種類と比較の軸

MNPキャンペーンの特典は、ポイント還元、現金に近い残高還元、月額料金の割引、端末代金の割引の4種類に大きく分けられます。金額が同じでも使い勝手は種類ごとに違うため、額面だけで比べると実際には得をしていなかったということが起こります。ここでは、特典の種類ごとの特徴と、実質的な価値を比べるための考え方を整理します。

ポイント還元と残高還元の違い

dポイントや楽天ポイント、PayPayポイントによる還元は、普段その経済圏で買い物をしている人ほど価値を感じやすい特典です。一方で、期間・用途限定のポイントは有効期限が数か月と短く、使い道も限られます。au PAY残高のような残高還元は支払いに広く使えるため、ふだん使わないポイントよりも現金に近い感覚で使える点が強みです。

実質の価値で比べる方法

複数のMNPキャンペーンを比べるときは、「1年間の支払い総額から還元額を引いた金額」で並べるのが確実です。月額の差は1年で12倍になるため、還元額が5,000円多くても月額が500円高ければ、1年後にはほぼ差がなくなります。次の項目をそろえて計算すると、条件の違うキャンペーンどうしでも比べやすくなります。

  • 乗り換え後のプランの月額料金×12か月
  • 契約事務手数料やSIM発行手数料
  • 還元に必要なオプションの料金と加入期間
  • ふだん使えるポイントかどうか(使えない分は差し引く)

投稿データで見るMNPキャンペーンの元の取り方

還元額が大きいかどうかは、乗り換え先の月額料金と比べると実感しやすくなります。となりのインフラに投稿された241件の固定費構成では、ほぼすべてがahamoや楽天モバイル、サブブランド、MVNOといった割安なプランを使っていました。ここでは、乗り換え先ごとの平均月額と、MNPキャンペーンの還元額が月額の何か月分にあたるかを紹介します。

乗り換え先別の平均月額

投稿241件のスマホ代の平均は月2,128円でした。世帯別では、単身78件が1,983円、2人暮らし80件が2,154円、ファミリー83件が2,237円です。最も安かったのは和歌山県の単身世帯(30代)がpovo2.0で支払っている月980円で、沖縄県の単身世帯(30代)もahamoで月990円と、ポイントなどを組み合わせて負担を下げている投稿が目立ちます。

還元額は月額の何か月分か

平均月額は投稿データ、還元額は執筆時点の目安です。各社のSIMのみのMNPキャンペーンの還元額を、その会社の利用者の平均月額で割ると、還元がスマホ代の何か月分になるかが分かります。UQモバイルとahamoは約9〜10か月分にあたり、乗り換え後1年間のスマホ代の大半をまかなえる計算で、楽天モバイルの公式キャンペーンでも約4か月分になります。

乗り換え先投稿件数平均月額還元額の目安月額の何か月分
UQモバイル24件2,050円2万円相当約9.8か月分
ahamo25件2,207円2万円相当約9.1か月分
ワイモバイル20件2,078円1万5,000円相当約7.2か月分
楽天モバイル32件2,264円1万4,000ポイント約6.2か月分
LINEMO23件2,043円1万2,000円相当約5.9か月分
大手キャリアで月7,000〜9,000円払っている人がこうした乗り換え先に移ると、毎月の差額だけで年間5万円以上安くなることもあります。キャンペーンの還元は、その上に乗るおまけと考えると判断を誤りにくくなります。

月額990円でahamoを使っている人の固定費構成を見てみる

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MNPキャンペーンで損しないための注意点

MNPキャンペーンは条件を1つでも満たさないと、特典がまったく受け取れないことがあります。とくに多いのが、同じグループ内での乗り換えだったケースと、エントリーやオプション加入を忘れてしまったケースです。申し込む前に次の3点を確認しておくと、「もらえると思っていたのにもらえなかった」という失敗を防げます。

グループ内の乗り換えは対象外

ドコモからahamo、auからUQモバイル、ソフトバンクからLINEMOのように、同じグループ内のブランドに移る場合は、多くのMNPキャンペーンで対象外になります。これはMNPではなく料金プランの変更として扱われるためです。グループ内で移る人は、キャンペーンの還元ではなく、月額料金の差額だけで損得を判断しましょう。

ポイントの付与時期と有効期限

ポイントの付与は、開通の翌月から数か月後になることが多く、楽天モバイルのように数回に分けて付与されるケースもあります。期間・用途限定ポイントは、付与から数か月で失効することがあるため、受け取ったら早めに使い道を決めておくことが大切です。付与予定の時期は、申し込み画面や確認メールで控えておきましょう。

エントリーとオプション加入の条件

キャンペーンによっては、事前エントリーやクーポンコードの入力、指定されたオプションへの加入が必須になっています。オプションの加入期間が決められている場合、開通後すぐに外すと還元の対象から外れることもあります。条件を見落とさないよう、申し込み時には次の点を確認し、申し込み画面の控えを残しておくと安心です。

  • エントリーやクーポン入力が申し込みの前か後か
  • 必須オプションの月額料金と、外してよい時期
  • 開通の期限(申し込み月の翌月末までなど)
  • ほかのキャンペーンと併用できるかどうか

MNPキャンペーンを使った乗り換え手順

MNPキャンペーンを使った乗り換えは、オンラインなら早ければ申し込みから数日ほどで完了します。2021年4月以降、大手キャリアのMNP転出手数料は原則無料になり、乗り換えにかかる費用は以前よりかなり少なくなっています。ここでは、MNP予約番号の取り方と、申し込みから開通までの流れを順番に紹介します。

MNPワンストップと予約番号

2023年5月から始まった「MNPワンストップ」に対応している会社どうしなら、乗り換え元でMNP予約番号を取らずに、乗り換え先の申し込みだけで手続きが完了します。ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルと各社のサブブランドなどが対応しています。対応していない格安SIMから移る場合は、従来どおりMy Pageや電話でMNP予約番号を発行しましょう。

申し込みから開通までの流れ

手続きは大きく分けて、キャンペーン条件の確認、申し込み、SIMの受け取りと開通、特典の受け取り確認という4つの順で進みます。eSIMならSIMカードの配送を待たずに、申し込んだその日のうちに開通まで終えられることもあります。開通した時点で前の会社は自動で解約になるため、解約の手続きは別に必要ありません。

前の会社の月額は日割りにならないことが多く、月末近くの開通なら二重払いを抑えられます。

  • キャンペーンのエントリーやクーポンの準備
  • 本人確認書類とクレジットカードの用意
  • 乗り換え先で申し込み(必要ならMNP予約番号を入力)
  • SIMの差し替えやeSIMの設定、APN設定
  • 開通後に特典の付与予定を確認

乗り換え先そのものを比べたい人は、格安SIMの比較記事や、LINEMOのキャンペーン比較、UQモバイルのキャンペーン比較もあわせて参考にしてください。

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まとめ

MNPキャンペーンを比較すると、SIMのみではahamo、ドコモmini、UQモバイルの2万円相当、端末セットではahamoやUQモバイルの最大4万4,000円の割引が目立ちます。ただし、同じグループ内の乗り換えは対象外になりやすく、ポイントの種類や付与時期、オプション加入の条件でも実質の価値は変わります。

投稿データでは、割安なプランの平均月額は2,128円で、2万円相当の還元はスマホ代の約9〜10か月分にあたりました。比べるときは1年間の支払い総額から還元額を引いた金額を基準にし、最新の条件は各社の公式サイトで確認してから申し込んでください。